真実の言動録~タイムトラベラー、始動する。

タイムトラベルで明かした闇の歴史・本物の歴史・真実の歴史を暴露しつつ、陰謀を仕掛ける世界権力に立ち向かう!

地球の回転(解法その一)

2009年10月16日 08時03分20秒 | 素朴なる駅
 それでは前回出題した地球の回転 に対する解答を発表します。問題自体は難しくありませんが、完全に答えられた人は少ないのではないでしょうか。なぜなら説明文中に間違いが含まれているからです。そんなのはズルイと言われそうですけど、何事も鵜呑みにしないで欲しいという考えから、あえて実行しました。

 私たちは社会に騙され続けています。その是非については騙される人 を参照して下さい。また社会の実態については何度も書いていますから、他の記事を参考にしていただけたら幸いです。ともかく嘘や誤りを見抜くことは大事なので、今後も間違いを交えながら出題する予定でいます。

 ですから解答を掲示するまでは、出題に関する質問を受け付けませんので、自力で考えて下さい。仮に解けなかったとしても、色々と調べたり、考えを巡らせたりする作業は、必ず役立つことでしょう。もちろん発表後であれば、対応できる範囲内でお答えしたいと思います。

 少しばかり長い前置きになりましたが、物議を醸すであろう箇所は時速の計算ミスです。説明文は赤道半径を時間で割り266km/hほどとしていますけど、これは間違いでしかありません。要するに半径じゃなく、外周を時間で割らなければならないのです。あくまでも赤道にこだわるなら、その長さは40000kmとされています。

 そもそもメートルは赤道周長の40000分の1と定義された単位ですから、ピッタリで当然なわけです。ちなみに円周の長さは2πrですけど、地球は楕円体ですから適用できせん。ただし扁平率は僅かなので、40054kmなどと計算された方は少しの減点で済みます。

 そして23時間56分4.100秒という時間の扱いについては、端数を切り上げて24時間としたなら可、キッチリ計算して23.934時間としたなら良とします。以上から赤道での回転時速は1671km/hほどに落ち着きます。

 従って新幹線どころの騒ぎじゃないですね。私は間違いの挿入を一切触れ込まなかっただけに、気づいた人は凄いと思います。とにかく目安のスカラーは求められたので、次は方向です。出題は地球が回転しなくなったら、私たちはどうなるかというものでした。

 念の為に触れておくと、スカラーというのは力学用語で絶対量を表します。これに対し方向も兼ね備えたのがベクトルです。物理アレルギーの人は鳥肌が立つかも知れませんが、こんなものは覚えさえすればどうということはありません。平たく言うなら、やる気だけはある人がスカラーで、実際に行動する人がベクトルとも言えるでしょう。

 話を戻すと新幹線が急停車した場合、乗客は直前の進行方向へ飛ばされます。地球の回転は反時計回りですから、「私たちは地軸に対し反時計回りの方角へ、すなわち地面と水平な方向に吹き飛ばされる。加えられる速さは赤道上で1671km/h程度であり、高緯度になるほど減少する。最終的な到達点は、飛ばされる人が途中で受ける抵抗と事前にしていた行動により差が生じる」というのが一応の解になります。

 方角に関しては、地軸あるいは自転軸等の同義語、そして反時計回りに準ずる語、これらの組み合わせで言い表さねばなりません。その上で地面と水平というふうな補足があれば最高です。理由は反時計回りの方角だと若干でも曲線になってしまいます。けれども実際は一瞬の出来事で直線のエネルギーが働くわけですから、指摘する必要はあるでしょう。

 あと二次元の世界地図で考えると、思わず東の方角へなどとしてしまいがちですが、これは間違いになります。極端に言えば、西に居る人が東へという表現は、地面にめり込む力が加わることであり、東に居る人が東へというのは、ロケットのごとく大空へ飛んでいくことです。つまり世界地図は便宜的に作成されたものですから、今回のようなケースには相応しくありません。

 それから緯度(赤道は0度で、極点は90度)が高くなるに連れて、モーメント(角運動量)は小さくなります。分かりやすく言うと、球を投げる際に手首しか使わなければ、遠くへ投げることはできないでしょう。けれども肘や肩も使えば、より遠くへ投げられます。あまり良い例えじゃないかも知れませんが、これもモーメントの違いです。

 簡単にでも最終的な到達点まで記述すれば申し分ありません。抵抗とは障害物の有無および飛ばされる人の形態です。また事前にしていた行動が加速度に対し正か負かでも変わります。問題は漠然としているので、これ以上の詮索は不要でしょう。

 参考までに採点の基準を示すと、飛ばされることを解った人は40点、その方向を的確に言えた人は20点増し、時速の誤りに気づき正しいスカラーを計算できた人は20点増し、緯度等による場合わけをした人は20点増しになります。

 ということで出題は大雑把に、解法は極力緻密にする積もりです。この方が楽しめて好いと思います。もちろん私の解答が、完璧に正しいとは限りません。間違いや不充分なところを見つけたら、ご指摘いただきたいです。肝心なのは真実を追究し、大勢がそれを知り行動することですから。

 なお、『素朴なる旅』の解法を、問題と同じカテゴリーにすると、後から訪れる人の楽しみを半減させる事態が予測されるため、『素朴なる駅』という別枠を設けました。大したものではありませんが、以降も繋がりのある出題を考えていますから、暇つぶしくらいのノリでお立ち寄り下さい。


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